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デイサービスと老人ホームの違いまとめ!選び方は?

デイサービスと老人ホームの大きな違いは、生活の場です。デイサービスは自宅、老人ホームは施設が生活の場になります。それぞれメリットとデメリットがあり、介護度、認知症の有無の他、目標や目的によって最適なサービスを選びます。今日は、デイサービスと老人ホームの違いと、どのように選べばいいかについて、詳しくお話していきます。

終活のコレカラ 社会福祉主事

監修猪野 秀幸(いの ひでゆき)

介護業界に飛び込み約13年間。 これまでデイサービスと有料老人ホームの介護スタッフと管理者、そして入居相談員の仕事に従事してまいりました。これまでの経験を活かしてお客様の大切なドラマに合わせたサービスのご提案を丁寧にワンストップでスピーディーにご提案をさせていただきます。

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デイサービスとは?

デイサービスは通所介護とも呼ばれ、要介護状態の高齢者が、デイサービスセンター等に通い、介護サービスを受けることを言います。
具体的には、入浴、排泄、食事等の介護や、レクリエーション、機能訓練などを日帰りで行うことです。個人に合わせて自立した日常生活を維持すること、利用者の孤独感の解消、介護者の介護負担の軽減などを目的としたサービスです。

デイサービスのメリット

デイサービスは、利用者・家族双方にメリットがあります。

①利用者の心身に良い

デイサービスに通うことで、外出の機会になり、様々な人と関わることで、良い刺激になります。自宅に引きこもって刺激の少ない生活は、認知症を引き起こす原因になったり、活動量が低いと寝たきりになってしまう可能性があります。デイサービスに通うことで、認知症や寝たきり予防になり、利用者の心身にとって良い影響を与えます。

②住み慣れた自宅で過ごせる

利用者にとって、住み慣れた自宅での生活は安心できるものです。高齢になって、暮らす場所が変わるというのは大きな環境の変化になります。デイサービスは、住み慣れた自宅での生活を送りながら、介護サービスを受けられるというメリットがあります。

③介護者にとって良いリフレッシュになる

家族などの介護者にとって、介護は心身の負担となることがあります。日中に要介護者がデイサービスに通うことで、介護者にとっても休息やリフレッシュの機会となります。介護は長期間にわたることが多く、介護者のリフレッシュや心身の負担の軽減は非常に重要な意味があります。

④費用負担が少ない

デイサービスは通所サービスなので、入所サービスに比べると費用の負担は少ないです。介護は長く続くものなので、少しでも費用を抑えたいという人におすすめです。

デイサービスのデメリット

一方、デイサービスにもデメリットがあります。

①受けられるサービスが限られている

受けられるサービスの種類は、介護度によって異なります。
介護度によって、1割負担で受けられるサービスの限度額が違います。限度額を超えた場合は、全額自己負担です。要支援の場合は、利用できるのは介護予防認定を受けたデイサービスのみです。必ずしも、希望するサービスが受けられるわけではありません。

②自宅では介護が必要

デイサービスは通所介護です。デイサービスに行っている間は介護サービスを受けることができますが、自宅では介護が必要です。家族が同居したり、近くに住むなどして、自宅での介護をどうするか検討する必要があります。

老人ホームとは?

老人ホームとは、病気や加齢などで、自宅での生活が難しくなった高齢者が入所する施設のことです。公的施設・民間施設があり、さらに施設の種類が細かく分類されています。
公的施設は介護度の高い人や低所得者の支援を目的にしていますが、その分入居条件が限られています。民間施設は、利用者の様々なニーズに対応できるよう、目的は施設によって多種多様です。

老人ホームのメリット

老人ホームも、利用者、介護者にそれぞれメリットがあります。

①24時間専門家の介護を受けられる

老人ホームは入所サービスのため、24時間専門家の介護を受けることができます。自宅での介護は家族が中心となることが多く、専門家に比べると十分な対応ができないことも考えられます。老人ホームなら、毎日の介護も緊急時の対応も安心です。これは要介護者にとっても、介護者にとっても大きなメリットでしょう。

②家族の介護負担の軽減に繋がる

老人ホームは24時間介護が受けられるため、介護者の負担軽減に繋がります。介護度が高い場合や、認知症のある場合、特に介護者の負担は大きくなります。通所サービスや訪問サービスを利用していても、24時間サービスを受けられるわけではありません。特に夜間も介護が必要な場合、24時間介護サービスが受けられるメリットは大きいです。

老人ホームのデメリット

一方、老人ホームにもデメリットがあります。

①集団生活によるストレスがある

老人ホームに入所するということは、そこが生活の場となります。他の利用者やスタッフとの集団生活です。これまで自宅で一人で暮らしてきた人や、住み慣れた自宅で家族と過ごしていた人にとって、新しい環境での集団生活は少なからずストレスに感じてしまうかもしれません。

②費用の負担が大きい

施設によって異なりますが、老人ホームは入所サービスなので、かかる費用も高額です。全国平均で見ると、月額約15万円程度が必要と言われています。公的施設の方が費用負担は少ないですが、民間施設の方が設備やサービスは充実していることが多いです。

デイサービスと老人ホームの違い

デイサービスと老人ホームの違いについて、項目ごとに比較していきます。

生活の場

最も大きな違いは、生活の場の違いです。デイサービスは、あくまで生活の場は自宅で、通所して介護サービスを受けます。
一方、老人ホームは、施設が生活の場となります。生活全体においてサービスを受けたいという場合は老人ホーム、できるだけ自宅で暮らし続けたいという場合はデイサービスが良いでしょう。

サービス内容

サービスの内容も異なります。デイサービスで行われるのは、健康状態のチェックや、食事・排泄・入浴の介助やレクリエーション、リハビリなどが中心になります。老人ホームの場合、これらのサービスが24時間受けられます。

施設

デイサービスは利用時間が限られているため、ホールのような部屋で集団で過ごすことが多いです。老人ホームは、相部屋が中心の「多床室」と、個室とリビングスペースのある「ユニット型個室」があります。多床室はスタッフの目が届きやすく、ユニット型はプライバシーに配慮されています。

費用

デイサービスと老人ホームでは、サービスを受ける時間がそもそも異なるので、入所施設である老人ホームの方が高額です。デイサービスは、要介護度や利用日数、1日当たりの利用時間によって料金が異なります。
老人ホームは、部屋の広さや介護度、個室か総室かなどによって、月額が決められます。老人ホームは、高額な費用を長期に支払うため、入所前に支払い能力の審査が行われることもあります。収入に見合った、無理のない料金の施設を選びましょう。

利用時間

利用時間は、老人ホームの方が圧倒的に長いです。デイサービスは、9時~17時の間で設定している場合が多いです。機能訓練や運動などに特化したサービスの場合、午前のみ・午後のみなど短時間の場合もあります。希望によって個別に時間を決めることも可能です。
一方、老人ホームは起床時から就寝中まで、24時間サービスを受けることができます。

対象

デイサービスは、自宅と施設の移動が必要なので、ある程度日常生活が自立している人に限られます。また、デイサービスでは医療行為が原則禁止されているため、医療行為が必要な人は利用できません。
一方、老人ホームは、自立した生活が困難な人、介護度が高い人、医療行為が必要な人などです。車いすや寝たきり状態の人が多く、排泄や食事にも介助が必要な人が多いです。

検討する際に気を付けたいポイント

検討する際に気を付けたいポイントとして、特に重要なのは2つです。

①利用目的や目標を明確にしましょう

利用することで、本人がどうなりたいのか、目標を明確にしましょう。目的や目標によって、最適なサービスが見えてきます。

②要介護者本人の思いを聞きましょう

利用する本人の思いを聞きましょう。これは基本的で最も大切なことです。周りが必死に考えてサービスを検討しても、本人の思いと反していれば意味がありません。認知症がある場合など、意思確認が難しい人もいますが、できるだけ思いを汲み取って、本人にとってもより良いサービスを検討しましょう。

まとめ

今回は、デイサービスと老人ホームの違いについて、詳しくお伝えしました。医療の発達により、平均寿命が延長し、介護が長期にわたるケースが増えてきています。利用者、介護者、双方にとって、少しでも快適に過ごせるように、ケアマネージャーと連携し、サービスを検討してみてください。

終活のコレカラ 社会福祉主事

監修猪野 秀幸(いの ひでゆき)

介護業界に飛び込み約13年間。 これまでデイサービスと有料老人ホームの介護スタッフと管理者、そして入居相談員の仕事に従事してまいりました。これまでの経験を活かしてお客様の大切なドラマに合わせたサービスのご提案を丁寧にワンストップでスピーディーにご提案をさせていただきます。

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