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老後の住まいの選択肢は?選ぶポイントやシニア向け住宅の選択肢を徹底解説!
現在、今から老後の住まいについてしっかり考えて、「老後は安心して暮らしたい」と考えている老人は少なくありません。
しかし、「老後は安心して暮らしたいけどどのような老後の住まいを選んだらよいか分からない」という方が多くいます。
今回は老後の住まいの選択肢はどのようなものがあるのか、選ぶポイントやシニア向け住宅の選択肢を紹介していきます。
終活のコレカラ 一級ファイナンシャルプランニング技能士/終活カウンセラー
これから40年の間に40%へ近付くとも言われています。「人生100年時代」を幸せに暮らすために、ひとり一人に合ったご提案をして参りたいと思います。ご不安や心配ごとが解消するまで全力でサポートさせていただきます。どんな些細なことでも、まずはご相談ください。
老後の住まいを選ぶ際のポイント
今後、「安心して暮らすために老後の住まいを選ぶ」というのはとても良いことですが、「どんなことを重視して選べばよいか分からない」という方がいます。
ここではそんな方のために、老後の住まいを選ぶ際のポイントを紹介します。
賃貸か持ち家を選ぶ際のポイント
・ローンのリスク
賃貸ではローンはありませんが、家賃に加えて更新料や火災保険料も支払いで経済的負担が大きくなります。
持ち家ではローンの返済期間が長い代わりに完済すれば金銭的な負担を軽くすることができます。
・気軽に引っ越せるかどうか
賃貸では求めている部屋数や間取りの住まいを選ぶことができたり、老人ホームへの入居を検討する際でも手間なく簡単に住み替えをすることができます。
持ち家の場合は売却には時間と手間がかかり、住宅ローンが残る場合があるため、経済的な負担を考えると気軽に引越しはしにくいです。
・セキュリティ対策
賃貸ではオートロックや防犯カメラの他、防犯鍵玄関ドアや防犯対策のための複層ガラスなど、持ち家ではできない高度なセキュリティが施されており、安心安全に暮らすことができます。
持ち家では防犯カメラの設置や庭に砂利を敷き詰めるなど、できるセキュリティの幅が狭く費用も自分で出さなければいけません。
新築か中古を選ぶ際のポイント
・バリアフリーの充実
新築では手すりや玄関スロープを設置できたり、水廻りなどの日常的に使用する場所で動作を楽にする設備を選ぶことができます。
中古では天井や床の位置の関係でバリアフリーに改造できない物件もあります。
・健康面への住宅性能を取り入れられるかどうか
新築では高断熱・高気密施工で住宅内の寒暖差が原因で起きるヒートショックなどを防ぐことができます。
また、省エネ設計により、住宅の維持費用を削減が期待できます。
中古物件によっては再建築・リフォームができない、住宅性能を取り入れられない物件もあります。
・金銭的な余裕
新築では手付金や建物確認申請費用、土地の調査費用など多くの費用が必要です。
中古は損傷耐震性など家の性能、築年数が古いものもあり、時が経つほど損傷や劣化も激しいため修繕費が高くなります。
マンションか戸建てを選ぶ際のポイント
・立地
マンションは駅前などアクセスの良いところに建てられるため、徒歩で病院やクリニックなどがあることが多いです。
戸建てでは、駅から遠い郊外などに建てられることが多くタクシーを手配しなければ移動が困難な場合が多いです。
・住人同士のコミュニケーションをとれるか
マンションには近所付き合いが苦手な方やプライベートを詮索されることが嫌いな人が入居してくる可能性もあります。
世代や個人の価値観の違いにより住民同士とのコミュニケーションができない可能性があります。
戸建は住宅の個別性が保たれていて地域によって近所の人が自由に出入りするといった昔ながらの風習が残っている地域もあるため、住人同士のコミュニケーションがとりやすいです。
・経済的な余裕
マンション内の清掃や点検などは管理業者にしてもらえるため、メンテナンス費用が掛かりません。
また、マンションでも住み替えをする際には部屋を売ることができますが、購入した時よりも高く売れるとは限りません。
戸建てでは、住宅ローンを払い終えると住宅費を抑えることができます。
都市部か郊外を選ぶ際のポイント
・交通の便
都市部では電車やバス、タクシーなどを利用すれば移動できるため、シニアでも移動手段に困ることはありません。
また、スーパーや病院なども比較的近い場所にあるため行動範囲が狭くても安心して暮らすことができます。
郊外では都心と比較して電車やバスなど交通の便が充実していないため、シニアでも車を運転しなければ移動が難しい場合があります。
・総合的な費用
都市部は住宅費が高いですが、日用品や食品は店舗の選択肢が多く断熱性能も高く光熱費が削減できる可能性があります。
郊外では都市部に比べて住宅価格が安く光熱費などの費用は都会よりも節約しやすくコストダウンが期待できます。
・余裕のある暮らしができるか
都市部は飲食店や商業施設などが身近にあり周辺の再開発で土地の評価額が上昇することがあります。
郊外の戸建ては庭や駐車が広い場合が多く、マンションの間取りや収納にはゆとりのある物件が多いです。
・自然の豊かさ
都市部では自然は少ないですが、「都市公園法」により最低限公園や緑地が整備されています。
郊外では公園が大きい、街路樹が立ち並ぶなど都市部以上の自然を感じられます。
また、バルコニーでガーデニングができるシンク付きの物件で、菜園やインテリアグリーンを楽しむことができます。
家族との距離感は?
「子は親を介護しなければならない」「そばにいて支えてあげなければいけない」と思い込んでいる家族が多くいます。
一方で家族が介護しなくても自分らしく暮らしている人も多くいます。
シニアにとって「自分でできること」を奪わないことも家族にとって大切な役割の一つです。
少しでも自分の力でできるようにするために、積極的に自分から行動しましょう。
理想的な周辺環境は?
住宅とともに確認しておきたいポイントとして、駅やバス停、病院が近いなど日常生活で体に負担が少ないことが重要です。
体への負担は人それぞれ違うため、実際に駅から家の場所までを歩くなどして周辺環境の感覚を実際に確かめることも必要です。
日常的に利用する公共施設や、病院がほど近い場所にあるかについても確認しておきましょう。
シニア向け住宅のメリット・デメリット
老後の住まいを選ぶ際のポイントは分かったとはいえ、介護サービスが付いていないと住むのには不安があるという方もいます。
ここではそのような悩みを持った方に向けて、シニア向け住宅とは何か、シニア向け住宅のメリットとデメリットは何かを紹介していきます。
シニア向け住宅のメリット
バリアフリー構造で暮らしやすい
シニア向け住宅では段差がないバリアフリー設計を基本にしており、1日1回の安否確認や生活相談サービスなども使うことができ、とても暮らしやすくなっています。
元気なシニアも入居できる
シニア向け住宅は介護が必要な人だけ入る施設ではなく、家事の負担を減らすため、様々なイベントに参加して老後の生活を楽しみたいという方も入居できます。
生活の自由度が高く、これまでの生活とのギャップを感じにくい
シニア向け住宅では有料老人ホームと違い、1日の流れや面会時間が決められていないので制限なく友人を招いたり家族を泊めたりすることもできます。
シニア向け住宅のデメリット
月々の支払いが高い場合がある
立地条件によって異なりますが、修繕積立金や管理費、サービスの利用料を含めると月々の支払いが高額になってしまう可能性があります。
入居できないこともある
例えば、自立した生活ができない人は入居できない、認知症を患っていると利用できないが認知症が軽ければ入居できるなど、様々な条件がある住宅があります。
また、シニア向け住宅は長く入居するシニアが多いため長期にわたる支払いが不可能な場合は入居できないことがあります。
住み続けるのが難しい場合がある
シニア向け住宅は住民が認知症になってしまった場合や24時間介護が必要になった場合は有料老人ホームへの引っ越しをしなければいけなくなる可能性があります。
まとめ
ここまで老後の住まいを選ぶ際のポイントやシニア向け住宅のメリットとデメリットを紹介しました。
誰でも時が経つにつれて自分の老後について考えなければいけません。
老後に安心して暮らせるように、今から老後の住まいを選ぶ際のポイントを押さえておきましょう。
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