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生活保護でも老人ホームに入れます!入居できる施設やメリットなどを解説します

生活保護を受けている人には、頼れる親族がいないことが多いです。若い人でも老人ホームに入れるのか不安に思う人は多いでしょう。
特に自分の将来のことをしっかり考えている人ほど、老人ホームに入れるのか心配になってしまいます。
しかし、不安に思うことはありません。生活保護であったとしても老人ホームに入れる可能性があります。
そこで今回は、生活保護世帯であったとしても入ることができる施設の特徴などについて紹介します。

終活のコレカラ 社会福祉主事

監修猪野 秀幸(いの ひでゆき)

介護業界に飛び込み約13年間。 これまでデイサービスと有料老人ホームの介護スタッフと管理者、そして入居相談員の仕事に従事してまいりました。これまでの経験を活かしてお客様の大切なドラマに合わせたサービスのご提案を丁寧にワンストップでスピーディーにご提案をさせていただきます。

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生活保護を受けていても老人ホームに入れる?

生活保護を受けたままで老人ホームに移れるかですが、結論から言えば入れる施設はあります。特に費用面でも負担の少ない特別養護老人ホームが入居できる施設の筆頭です。
その一方で、特別養護老人ホームは人気が高く、常に入居待ちの状態の施設も少なくないため、老人ホームに入居したいのであれば他の施設も検討しておいた方がよいです。
他の施設を検討する際には、特別養護老人ホームより費用が高額になる、生活保護だと受け入れることが難しい施設も存在しているため、しっかりと情報を集めましょう。
そのため入居待ちがないのであれば、特別養護老人ホームを第一候補にするのがおすすめです。

生活保護を受けながら入れる老人ホームの種類は4種類

公的施設である特別養護老人ホームは入居条件と施設に空きがあれば入居できます。
その他にも民間施設である有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームも生活保護の人の受け入れを行っています。
全ての施設が受け入れているわけではないため、入居したい施設が生活保護世帯の受け入れを行っているのか、事前に調べることが重要です。

特養

特別養護老人ホームは公的施設のため、費用負担が少ないのが特徴です。そのため、入居希望者が多く、常に入居待ちの施設も少なくありません。
また、入居者制限を設けており、要介護3以上という条件もあることから要介護状態にない人は入居できません。
自身が要介護3以上であれば入居可能であるため、事前に入居申し込みをしておくなど早めに行動するようにしましょう。

有料老人ホーム

この施設は要介護状態のほかに、要支援状態の人でも入居できるのが特徴です。サービスも施設のモノではなく、必要なものを外部サービスから利用する点も特徴的です。そのため、入居前から利用していたサービスをそのまま受けられます。
しかし、要介護状態が高くなると退去の可能性があります。
また、施設ごとに入居条件や利用料が異なるため、条件などを入居前にしっかりと確認しておく必要があります。

サービス付き高齢者向け住宅

こちらは要支援や要介護状態の低い人の入居が多いため、他の施設と比較して自由度が高いのが特徴です。有料老人ホームと似ていますが、施設によっては要介護状態が高くなってもそのまま入居ができる場合もあります。

グループホーム

グループホームは先に挙げた2つの施設と対象者が異なり、軽度もしくは中程度の認知症と診断された要支援2以上の人が入居しています。そのため身の回りのことがある程度できる人が入居していますが、要介護度が上がるなどした場合は、退去の可能性もあります。
入居している人が少ないため、利用者やスタッフとのコミュニケーションがしやすいのが特徴です。
グループホームにはそれぞれ異なる特色があるため、入居前に自分に合っているのかをしっかり検討してから入居するようにしましょう。

入居費用の自己負担等

生活保護には介護扶助があるため、老人ホームに入居したときの介護費に関しては自己負担はありません。
しかし、施設の賃料や食費などは支給される生活保護費から賄わなくてはいけません。そのため、自分が支給される生活保護費内で暮らすことができる老人ホームを選ぶ必要があります。
介護費用以外は自己負担となることを覚えておきましょう。

施設に入る流れ・手順

生活保護の方が施設に入るまでの流れをご紹介します。

ケースワーカーへの相談

まずはケースワーカーなどに施設に入居したいことを相談しましょう。その際には生活保護の受給額の明細の提示が必要となります。
施設によっては受給額以上のところになる可能性があるからです。その場合は親族に補填依頼をするなど選択しなければなりません。生活保護費内であっても明細は必要となるため、ケースワーカー等に提示をするとともに、自身の生活保護担当職員にも施設入居の旨を伝えましょう。

施設の情報を集める

その他自分でできることは、施設の情報を集めることです。ケースワーカーと相談しやすいように、独自に施設探しを行い、場合によっては問い合わせをするなど情報を集めましょう。

移管

入所できる施設が現在の市町村ではなく、引っ越しを伴う場合、移管という手続きが必要となります。移管を簡単に説明すると、現在受けている生活保護の管轄が変わることを言います。この手続きは現在のケースワーカーと、移動先のケースワーカーとの間で行われます。
しかし全ての自治体が移管の手続きを認めているわけではないため、移動できるかしっかりと確認しましょう。

生活保護を受けながら施設に入るメリット

生活保護を受けながらでも入れる施設は、介護状態など入居条件があります。そのため介護の不安や金銭面の負担が少なく入居できることが最大のメリットと言えます。
特に介護に関しては介護扶助でカバーできる部分に関しては負担なく受けられます。しかし、介護扶助で賄えない分は自己負担が発生することを覚えておきましょう。
生活保護を受けているのであればケースワーカーがついていることになります。費用面など不安な事があればケースワーカーに相談できることもメリットの一つです。一人で悩まずに相談できる人がいることは、精神的に大きな支えとなります。ケースワーカーと信頼関係を築ければ相談窓口として心強いです。

生活保護を受けながら施設に入るデメリット

生活保護を受けている場合、支出などを報告する義務があるため、人によっては監視された生活を送っていると感じるのがデメリットとしてあげられます。
生活保護でも入居できる施設は限られていることから、入居の順番待ちが予想されます。そのため、早く施設に入りたい人にとっては待ち時間が長いこともデメリットになります。
監視されている感じがすることと、待ち時間が長いことが想定されるといったデメリットはありますが、費用面などを考えればメリットの方が多いです。

生活保護を受けながら老人ホームに入る際の注意点

生活保護のため受け入れられない施設も少なからず存在しているため、必ず生活保護でも受け入れている施設であるかを確認しましょう。
生活保護を受けているということで費用の支払いなど心配事があり、受け入れに時間がかかる場合も考えられるため、入居できる施設を見つけたときは早め早めに動きましょう。
また、身元引受人を見つけておく必要もあるため、入居前に親族などに頼んでおくことも大切です。

まとめ

生活保護であったとしても公的施設を中心に探せば入居できる施設は見つかります。仮に施設が見つかったとしても、入居できるまでに時間がかかる可能性が高いこと、入居において要介護状態にあるなどの条件付きの場合がほとんどであることを覚えておきましょう。また、入居施設が見つかっても、入居までに時間がかかるため、早めに行動を起こすようにしましょう。

終活のコレカラ 社会福祉主事

監修猪野 秀幸(いの ひでゆき)

介護業界に飛び込み約13年間。 これまでデイサービスと有料老人ホームの介護スタッフと管理者、そして入居相談員の仕事に従事してまいりました。これまでの経験を活かしてお客様の大切なドラマに合わせたサービスのご提案を丁寧にワンストップでスピーディーにご提案をさせていただきます。

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