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身寄りがない人のお墓はどうなる?頼れる身元保証サービスについて解説!
「身寄りがない人」と表していますが、突然家族が亡くなられた方や一人で生きていくことを選択された方など、さまざまなご事情があります。
どんな方にも共通しているのが「自分がいなくなった後のことが心配」という点ではないでしょうか。
ここでは、身寄りがない方のお墓や終活、頼れる身元保証サービスについて解説していきます。
「亡くなったあとはお墓にどんなお墓に入るのか?」や「終活はいつごろから始めればいいのか?」といったお一人で抱えている不安を少しでも解消していきましょう。
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身寄りがない人が亡くなったらお墓はどうなる?
亡くなったあと、自分がどのようなお墓に入るのかについて不安を抱えている方も多いかと思います。
身寄りがない方が亡くなったあと、どのようにしてお墓に入るのか3つのパターンに分けて解説します。
親族が引き取りお墓に埋葬する
没交渉であったとしても親族がいる場合は、親族が引き取りお墓に埋葬されることがあります。
この場合は、先祖代々のお墓や、親族のお墓に入るケースが多いようです。
埋葬後も親族がお墓参りなどを含めた墓所管理を行ってくれるでしょう。
ただし、霊園やお寺などへの管理料の支払いが必要になるため、事前に相談しておくのがおすすめです。
自治体が引き取り無縁塚に埋葬する
身寄りがない方が終活などの準備をできないまま亡くなった場合などは、火葬後の遺骨を自治体が引き取ります。
引き取り手がいない遺骨は約5年間自治体によって保存・管理され、保存期間を過ぎても引き取り手がいない場合には、他の方の遺骨と一緒に無縁塚に合葬されます。
ご自身で決めたお墓に埋葬される
計画的に終活を行っている場合は、ご自身で生前に決めたお墓に埋葬されます。
身寄りがない場合は、合同墓を選ばれる方が多いでしょう。
合同墓の多くは霊園にあり、遺骨は骨壺から出して他の方と一緒に埋葬される形式になります。
この場合は合同墓の管理を霊園が行うので、家族や親族がいない方でもお墓の管理について心配する必要がありません。ただし、埋葬時に他の方の遺骨と混ざってしまうため、遺骨を取り出しての改葬はできないことを理解しておきましょう。
身寄りがない人の終活はいつ始める?
決まりはありませんが、早めに行うのがおすすめです。
終活は決めることが多く、場合によっては専門家に相談が必要なケースもあるでしょう。事前に支払っておくなど資金が必要になることもあるので、元気に動けるうちから少しずつ進めておくのが安心です。
また、亡くなったあとのことについて強い希望がある場合にも、早めに終活を進めるのが良いでしょう。
タイミングに悩まれる方は、ご存命のお身内が誰もいなくなったタイミングや、定年退職などの節目に始めると抵抗感なく進められます。
身寄りがない人が生前にしておくべき準備
終活といっても具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか。
身寄りがない方が生前にしておくべき準備について、確認しておきましょう。
エンディングノートを作成する
エンディングノートというと特別な形式のノートを準備しなければいけない気持ちになりますが、準備するのは普通のノートで大丈夫です。
もちろん市販されているエンディングノートや終活用ノートを使用するのでも構いません。
主に記載する内容は、
個人情報(名前、生年月日、住所、本籍地、家族構成など)
緊急連絡先
遺言書の有無(保管場所など)
預貯金の有無(金融機関名、支店名、口座番号など)
資産の有無(不動産、金融商品の種類、ゴルフ会員権など)
生命保険の有無(保険会社名、保険の種類など)
借金の有無(誰にいくら貸しているかなど)
スマホ・携帯電話の情報(暗証番号、ID、パスワードなど)
葬儀やお墓に関する希望(葬儀の規模、希望の納骨先など)
とされています。
遺言書を作成する
亡くなったあと、自身の財産を相続する人を定めたい場合には遺言書を作成しましょう。
エンディングノートに記載する人もいますが、法的な力はありません。
特に定めない場合には、法定相続人が相続することとなります。
身寄りがない方のなかには配偶者や子ども、兄弟姉妹などがいらっしゃらない方も多くいます。
法定相続人がいない場合、財産は国庫に入るため、疎遠な親族や国に財産を渡したくない場合には遺言書を必ず作成しておきましょう。
葬儀・お墓の生前契約をする
生前に葬儀やお墓の契約をすることもできます。
葬儀について詳しくない方でも、宗派や希望の会場、規模を伝えることで希望の葬儀を委託することができます。
生きているうちに建てる自分のお墓は「生前墓」といわれ、自分の好きな場所やデザインを選べることが一番のメリットです。
また、生前にお墓を建てると長生きするともいわれているため、前向きな気持ちで検討できるのではないでしょうか。
身元保証サービスを利用する
身元保証サービスを利用するのもおすすめです。
医療機関への入院や施設への入居時に必要な身元保証人を請け負ってくれるサービスとして認知されていますが、各社サービス内容を充実させています。
身寄りがない人の日常生活からもしものときまで、頼れるサービスですので利用を検討してみましょう。
身元保証サービスとは?
身寄りがない人にこそ利用してほしい、身元保証サービスとはどのようなサービスなのでしょうか。
わかりやすくご紹介します。
身元保証サービスの内容
身元保証サービスの主な内容は以下の通りです。
医療機関・施設への入院・入居の身元保証人引き受け
賃貸物件契約時の保証人引き受け
日々の生活サポート(買い物への付き添い、定期訪問による安否確認など)
ご逝去後の退去手続き
ご逝去後の葬儀・納骨
遺品の管理や整理
身元保証サービスを選ぶためのポイント
身元保証サービス会社は増加していますが、なかには高額なサービスを売りつける悪質な会社も存在するようです。
独立行政法人国民生活センターは、高齢者を対象とした身元保証サービスにおける契約トラブルについての注意喚起を行っています。
安心して任せられる身元保証サービスを選ぶためのポイントをご紹介します。
信頼できる会社か
ご逝去後のことをお願いするので、長く続く信頼できる会社にお願いするのがおすすめです。
契約時に不審な点はないか、対応は丁寧かなども併せてチェックしておきましょう。
特に契約時に相談できる人の同席を嫌がる場合には注意が必要です。
納得できるサポート内容・料金か
身元保証サービスといっても、各社サービス内容や価格設定に違いがあります。
「生活についてのサポートはいらないけれど、亡くなったあとの葬儀や納骨についてはお任せしたい」など、求めるサービスはそれぞれで異なるでしょう。
自分が本当に望むサービスなのか、また料金は適正かについてよく検討しましょう。
まとめ
身寄りがない方のお墓や終活、頼れる身元保証サービスについて解説しました。
身寄りがない方が亡くなったあとは、以下の3パターンに分かれます。
・親族や先祖代々のお墓に入る
・自治体が引き取り無縁塚に入る
・自分で決めたお墓に入る
ご自身で葬儀やお墓について決めたい場合には、生前契約やエンディングノートの作成をしておきましょう。
また、必要な方は生前に遺言書の作成も行っておくと安心です。
おひとりで準備を進めることにご不安な気持ちの方には、身元保証サービスでのご逝去後の事務手続きや葬儀、納骨のサポートもおすすめです。
周囲に負担をかけず、自分らしく過ごすためにも、早めに生前にできる準備を始めていきましょう。
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