更新日時:
身元保証サービスの相場とは?比較時のポイントも紹介!
一人で暮らす高齢者にとって、身元保証サービスは頼れる存在です。
医療機関への入院や老人ホームへの入居といった場面だけでなく、賃貸物件を借りるときの身元保証も行ってくれます。
また、必要な方には日ごろの生活支援やご逝去後の手続きといった頼れるオプションサービスもあります。
ぜひ使ってみたい!と思われる方が多いかと思いますが、気になるのが費用や相場ではないでしょうか。
いざ身元保証サービスを使いたいときに戸惑うことのないよう、サービスのメリット・デメリットや比べるときの注意点を併せてご紹介していきます。
終活のコレカラ 一級ファイナンシャルプランニング技能士/終活カウンセラー
これから40年の間に40%へ近付くとも言われています。「人生100年時代」を幸せに暮らすために、ひとり一人に合ったご提案をして参りたいと思います。ご不安や心配ごとが解消するまで全力でサポートさせていただきます。どんな些細なことでも、まずはご相談ください。
身元保証サービスとは?
日常生活のなかで必要な場面はあまりありませんが、いざという時に頼れるのが身元保証サービスです。
具体的には、
・医療機関への入院
・老人ホームなどの施設への入居
・物件の賃貸契約締結時
・ご逝去後の手続き
といった場面で、お願いできる家族や親族がいないとサービスが必要になります。
利用する場合には、どのようなメリット・デメリットがあるのかを確認していきましょう。
身元保証サービスのメリット
身元保証サービスを利用するメリットは次の通りです。
手続きをお願いできる
入院や施設の入居などには、多数の書類による手続きが発生します。
もちろんご自身でよく確認する必要がありますが、煩雑な手続きを身元保証サービスが行ってくれれば負担が軽減されます。
入院・入居できる施設の選択肢が増える
おひとりで元気に暮らしているうちはあまり意識しないものですが、身元保証人がいないと入院・入居ができない施設も存在します。頼れる家族や親族が近くにいない場合は、限られた選択肢のなかから選ぶことになってしまいます。身元保証サービスを使うことで、さまざまな施設のなかから選ぶことができるので納得のいく入居先を探せるでしょう。
日常生活のサポートも気兼ねなくできる
家族や親族にはお願いしにくいため遠慮してしまうことでも、きちんと料金を支払ってお願いしていると思えば気兼ねなくお願いできます。
介護の資格を持った方がサポートしてくれるため、家族よりも頼りになる場面もあるのではないでしょうか。
身元保証サービスのデメリット
デメリットもあるので確認しておきましょう。
悪質な業者も存在する
悲しいことに、高齢者を狙った悪質な身元保証サービスが存在します。
明確な料金体系を提示せずに、高額な利用料を請求する業者には注意しましょう。
支払う金額が高い
良心的な金額のサービスもありますが、やはりそれなりの金額を支払う必要があります。親族や家族にお願いすれば無料ですので、年金暮らしに不安がある方などには料金がデメリットといえるでしょう。
身元保証サービスの相場
実際に身元保証サービスの利用を考えている方が一番知りたいのが相場ではないでしょうか。
費用項目ごとに、わかりやすく解説します。
入会金
入会金・申込金など名称は会社により異なりますが、基本的にサービスを申し込む際にのみ払う費用です。
相場は10,000円~150,000円と会社により幅があります。
入会金がない会社もあるので、費用を抑えたい方はよく確認したい項目です。
月額使用料
サポートを受けている期間に、毎月支払う費用です。
相場は1,000円~20,000円と受けるサポートの内容により大きく異なります。
こちらは基本的にどの会社を利用しても支払う項目ですが、月々の支払いとして負担が大きすぎないかはよく検討しましょう。
事務管理費
預託金の保管・管理、全般的なシステム管理など、サポート会社の維持費や事務管理に対して支払う項目です。
相場は150,000円~500,000円とこちらも金額に大きな幅がありますが、2年目以降は支払わない会社が多い項目です。
身元保証料(預託金)
身元保証が必要な場面で、サービス会社が施設などに対して身元保証料として払うかたちで使われる、契約時に預ける費用です。
預託金は、解約時やご逝去時に全額返金されます。
相場は200,000円~600,000円前後と幅がありますが、生前事務を頼むか、死後事務を頼むかなど内容により金額が異なります。
オプション等
オプションは各社さまざまなサービスが用意されているため、相場というものがありません。
・葬儀・納骨・ご逝去後の事務支援費
・緊急連絡先の依頼
・日常生活サポート
・ご逝去後の遺品生理
など、多種多様なサービス内容があるため、必要に応じて契約しましょう。
身元保証サービスの内容
身元保証サービスの詳しい内容について、項目ごとに詳しく解説します。
入院や施設入居時の身元保証
身元保証サービスのなかで、高齢者の方が一番求めているサービスです。
医療機関への入院時・老人ホームへの入居時に求められる身元保証人を頼める家族・親族がいない場合に利用できます。
万が一費用の支払いが滞った際にも家族・親族への負担はかかりません。
煩雑な手続きも併せて対応してくれるため、頼りがいのあるサービスです。
賃貸物件契約時の身元保証
賃貸住宅にお住まいの方は、新たに物件を契約する場合に身元保証人を求められることがあります。
医療機関や施設に対しての身元保証と同様に、契約時の保証人として役割を担ってもらえるので安心して利用できます。
日常生活のサポート
日常生活時に必要なサポートも行ってくれます。
・通院の付き添い
・買い物の付き添いや代行
・入院時の荷物のお届けや管理
・入院で不在時の郵便物管理
など、頼れる家族や親族がいないと心許ない場面でのサポートがあるので、必要だと感じる場合はオプションで追加しましょう。
緊急時の対応
急に体調を崩されて治療・入院が必要になった場合にも、身元保証サービスが医療同意を行ってくれます。家族・親族が遠方にいる方は、サービスを契約しておくことで緊急時でも安心して医療行為を受けられるのです。
ご逝去後の手続きや遺品整理
オプションとして付けられるサービスとして、ご逝去後の手続き代行や私物処理などを引き受けてくれます。
おひとりで暮らされている方でも、もしもの時にお願いできるサポートがあれば安心して過ごすことができます。
身元保証サービスの費用を比べるときのポイント
独立行政法人国民生活センターは、高齢者を対象とした身元保証サービスの契約トラブルに注意喚起をしています。
悪質なサービス会社と契約しないためにも、身元保証サービスの費用を比べるときのポイントを押さえておきましょう。
サポート内容・料金が明確か
サービス内容は会社ごとに異なるため、まずは内容をよく確認しましょう。
サービス内容
料金体系
解約時の預託金に返金されるか
以上の項目の明確さがとても重要です。
サービス内容のなかでも、死後事務に関するサービスはご自身で確認ができない部分です。
具体的にどのようなサービスが行われるか、家族・親族がいる場合は一緒に確認してもらうとトラブルを避けられます。
支払う料金に違和感はないか
サービス会社ごとに料金も大きく異なるため、ご自身での支払いに無理がない金額かもよく確認しましょう。
非常に高い金額で契約を迫る悪質なサービス会社も警戒する必要がありますが、安さを売りに低品質なサービスを提供する会社も存在します。
複数社に相談した上で、必要なサービスのみを契約しましょう。
適正な支払い料金で、自分にあったサポートを受けることが大切です。
契約時の対応が親切か
困ったときに頼れることが魅力の身元保証サービスですので、気持ちよく利用できるかが重要です。
わからないことを丁寧に教えてくれる、面倒くさそうな対応をしない、など親切な対応をしてくれる会社を選ぶのがおすすめです。
契約を不必要に急がせる、相談できる人の同席を嫌がるなど、不審な対応をする業者には注意しましょう。
まとめ
身元保証サービスは、医療機関や老人ホームへの入院・入居時や賃貸物件契約時に必要な身元保証人の役割を担ってくれるサービスです。
日常生活のサポートやご逝去後の手続きや私物処理といったサービスもオプションとして付けられるので、おひとりで暮らしている高齢者の方には頼りになる存在です。
・サポート内容・料金が明確か
・支払い料金に違和感がないか
・サービス会社の対応が親切か
といったポイントに着目して、生涯のサポート役となる身元保証サービスを選びましょう。
終活のコレカラ 一級ファイナンシャルプランニング技能士/終活カウンセラー
これから40年の間に40%へ近付くとも言われています。「人生100年時代」を幸せに暮らすために、ひとり一人に合ったご提案をして参りたいと思います。ご不安や心配ごとが解消するまで全力でサポートさせていただきます。どんな些細なことでも、まずはご相談ください。
身寄りない人は寂しい老後になる?孤立防...
後における不安の種は色々と考えられますが、身寄りのない人達にとって一番大きな不安といえ...続きを見る
老人ホームに入居するのは難しい?身元保証...
老人ホームに入居する際には、基本的に親族など近親者による身元保証人が必要になります。 ...続きを見る
身元引受人と身元保証人の違いって何?必要...
「身元引受人と身元保証人の違いって何?」 「具体的に何をするの?」 「そもそもなん...続きを見る
身寄りがない人が亡くなった際の家財道具処...
超高齢社会となった現在の日本では、ひとりで生活を送る「独居老人」が増えています。少子化...続きを見る
高齢者の身元保証サービスの種類や知ってお...
「周りに身元保証人を頼める人がいない」 「身元保証サービスにはどんな種類があるのか知...続きを見る
入院時に保証人がいない場合はどうする?支...
けがや病気で入院するときは、原則治療費や入院費を担保する「保証人」が必要です。しかし近...続きを見る
高齢者なら誰でもホスピスに入居できる?病...
もし病気が治癒しないと分かった場合、最期の瞬間まで治療することを望みますか?それとも穏...続きを見る
身寄りがない人の遺品整理はどうしたらいい...
遺品整理とは、故人が使用していた物を整理して、家を綺麗にすることです。 一般的に、遺...続きを見る
老後、家族に負担をかけないためには?対策...
「いつまでも元気でいたい」というのは、高齢者にとっても、そのご家族にとっても強い願いだ...続きを見る
死後事務委任契約とは?おさえておきたい基...
終活という言葉が広く知れ渡った今日では、自分の死後について考える機会が増えています。人...続きを見る
身寄りがない人の入院はどうなる?身元保証...
高齢者になれば、ケガや病気による入院のリスクが高まります。多くの病院では、入院の際、身...続きを見る
身寄りがない人のお墓はどうなる?頼れる身...
「身寄りがない人」と表していますが、突然家族が亡くなられた方や一人で生きていくことを選...続きを見る
身寄りがない人が理想の葬儀をするためにで...
あなたは身寄りがない人が亡くなったら、死後にどんな対応をされるか知っていますか?この記...続きを見る
身元保証と不用品買取りのご相談事例
相談員の井坂です♪ 今回は実際にお客様からご相談がありました身元保証と不用品買取...続きを見る
身寄りのない方が認知症になったらどうする...
認知症とは、何らかの病気や障害などいろいろな原因により記憶力や判断力などの認知機能が低...続きを見る
身元保証サービスとは?サービス内容と比較...
高齢者の単独世帯が多くなっている現代では、身元保証人を頼める人がいない方も少なくありま...続きを見る
身元保証人と身元引受人の違いは?
母が検討している介護施設で、姉が「身元保証人と身元引受人のサインが必要だから、どっちか...続きを見る
おひとりさまの終活に必要な身元保証とは?...
最近増えている「おひとりさま」とは、いったいどんな人のことでしょうか? 生涯結婚...続きを見る
高齢者は賃貸を借りにくい?保証人がいない...
高齢になってくると、賃貸物件の新たな契約が難しくなると言われています。 なぜなの...続きを見る
高齢者向けの身元保証サービスとは?
少子高齢化が進む日本では、高齢者の単身世帯や高齢者夫婦のみの世帯が増え続けています。 ...続きを見る
身元保証サービスでのトラブルとは?防止の...
超高齢化社会となっている日本では、今後も高齢者の人口比率は増え続けると予測されています...続きを見る
認知症サポーター養成講座に参加しました!
相談員の井坂です♪ 2月16日2時から杉並会館で開催されたケア24上荻主催の「認...続きを見る
おひとりさまの財産管理と身元保証
相談員の井坂です♪ 今回は、当社団がご相談を受けた、おひとりさまの財産管理(任意...続きを見る
「おひとりさまの終活対策」勉強会
相談員の井坂です♪ 1/17(火)、当社団事務所でアンド・ワン司法書士行政書士法...続きを見る