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老後、家族に負担をかけないためには?対策と注意点をわかりやすく解説!
「いつまでも元気でいたい」というのは、高齢者にとっても、そのご家族にとっても強い願いだと思います。
しかし、だんだんと生活にサポートが必要になったときや、万が一のときのためにと、老後は家族に負担をかけないための準備が必要です。
家族に負担をかけずに老後を過ごすためには、どのような対策をすればいいの?
老後資金はどれくらい必要なのだろうか…。
不安や疑問でいっぱいの方に向けて、老後の生活で家族に負担をかけない方法や注意点についてわかりやすく解説していきます。
終活のコレカラ 一級ファイナンシャルプランニング技能士/終活カウンセラー
これから40年の間に40%へ近付くとも言われています。「人生100年時代」を幸せに暮らすために、ひとり一人に合ったご提案をして参りたいと思います。ご不安や心配ごとが解消するまで全力でサポートさせていただきます。どんな些細なことでも、まずはご相談ください。
老後にかかる資金はどれくらい??
老後に生活をするために資金がどれくらいかかるのかは、高齢者の方もご家族の方も一番気になることではないでしょうか。
老後というと期間が曖昧なので、ここでは年金生活になる方が多い65歳~95歳の30年間を老後としてお伝えします。
実際どれくらいの資金があれば老後を安心して過ごせるのか、独身の場合と夫婦の場合に分けて見ていきましょう。
独身の場合
2021年に総務省が行った家計調査によると、65歳以上の単身者(無職)世帯における生活費は約14万5千円とされています。
年金等の収入が月に約13万5千円あるとすると、不足する金額は月々約1万円となります。
以上の情報から計算できる老後資金は、以下の通りです。
1万円(月々の生活費)×12(1年間)×30(老後期間)=360万円(必要な老後資金)
独身の場合には、老後資金として最低でも360万円は必要だとわかりました。
ただし、この金額はあくまでも平均から出されたものですので、性別や住環境、必要な介護サービスなどによって異なることを理解しておきましょう。
夫婦の場合
こちらも2021年に総務省が行った家計調査の結果を見ると、高齢者夫婦(無職)世帯における生活費は約26万円とされています。
年金等の収入が月に約24万円とすると、不足する金額は月々約2万円となります。
以上の情報から計算できる老後資金は、以下の通りです。
2万円(月々の生活費)×12(1年間)×30(老後期間)=720万円(必要な老後資金)
夫婦の場合には、平均的な老後資金として720万円は必要だとわかりました。
ただし、住環境や利用する介護サービス、子どもや孫への資金援助などで必要な金額は変化します。
老後、家族の負担を減らす対策
老後はできるだけ家族に迷惑をかけたくないけれど、実際どのような対策をしていけばいいのかわからないですよね。
体力や認知機能の低下が進む前に、対策をしておきたいものです。
ここでは、具体的にしておきたい対策について詳しく確認していきましょう。
老後資金を準備しておく
前項でお伝えした通り、老後に平均的な生活を送るためにもそれなりの資金が必要となります。
それぞれの状況や環境により老後に必要な金額は異なるので、早めに「自分にはどれくらいの老後資金が必要になるか」を計算しておくのが大切です。
必要な金額を貯められるよう、在職中にしっかりと計算しておきましょう。
必要な介護サービスをお願いする
年を重ねると、思うように体が動かなくなることがあります。
生活に必要な動作にも支障が出て、家の中の小さな段差でつまずいてしまう、といった事故も起こりかねません。
日常生活で必要だと思う介護サービスは、積極的にお願いしましょう。
ご家族が介護をしてくれる場合でも、負担を減らしたいときには外部のサービスを頼るのがおすすめです。
デイサービスやショートステイなどを利用すれば、ご家族の介護負担を減らせます。
自分が希望する葬儀について明確にする
葬儀の準備は決めることが多く、残されたご家族の負担が大きくなりがちなものです。
悲しみのなかにいるご家族のためにも、希望する葬儀について明確にしておきましょう。
・宗教、宗派
・葬儀の形式
・葬儀の場所
・喪主
・参列者
以上の項目について、ご家族にわかるよう書面に残すのがおすすめです。
また、使用してほしい遺影の写真がある場合は写真やデータにして書面に添えておきましょう。
家族間でコミュニケーションをとる
老後、家族に迷惑をかけないよう対策を進めるにあたり、一番重要な項目です。
自分では「迷惑をかけたくない」と思っていても、ご家族は「できるだけ介護などでサポートしたい」と思っているかもしれません。
また、その逆として「ここまでは家族にやってほしい」と思っていても、ご家族は「仕事や家庭の事情でそこまではやってあげられない」というケースもあるでしょう。
お互いに快適に、気持ちよく過ごすためにも、家族間でよくコミュニケーションを取って老後の準備を進めるのが大切です。
入院時などに身元保証サービスを利用する
家族に迷惑をかけたくない場合には、身元保証サービスの利用も視野に入れましょう。
身元保証サービスでは、医療機関への入院や介護施設への入居時に必要な「身元保証」を代行してくれます。
独身の方だけでなく、家族がいても介護などで迷惑をかけたくない方が使える便利なサービスです。
身元保証以外のオプションとして、生活のサポートや葬儀に関する事務代行なども行っている会社が多くあります。
必要なサービスをうまく選んで、ぜひ活用してみてください。
老後のことを考えるうえでの注意点
日々の生活が忙しいから、と老後の準備を後回しにしてしまう方も少なくはありません。
しかし、早めに対策しておくことで、自分も家族も安心して老後を過ごせるようになります。
どのようなことに注意しながら老後の準備を進めれば良いのかについて、確認していきましょう。
元気なうちに対策を行う
老後の準備は、意外と体力が必要になるものが多くあります。
・葬儀、お墓の準備(下見)
・介護施設の検討(見学)
・不要な品物の処分
以上の通り、実際に現地に足を運んで決めたい場合には体力も時間も必要となります。
また、長く一つの家に住んでいる方が特に気を付けて欲しいのが、不要な品物の処分です。
引っ越しをすれば整理して捨てる機会がありますが、ずっと同じ家に住んでいるとどんどん物が増えてしまいがちです。
いざ介護施設に入居するときに片付けようとしても、体力が低下していて家族に手伝ってもらわなければなりません。
元気なうちから少しずつ片付けや整理整頓を行っていくのがおすすめです。
できることから始める
いざ、老後に関する準備を始めよう!と意気込んでも、何をすればいいか調べていくうちに億劫になってしまうこともあります。
まずは、忙しい日々の中でもできることから始めていきましょう。
ご家族が近くにいる場合には、コミュニケーションを取って、ご家族の意向を聞いていくことから始めるのが良いでしょう。
独身の方やご家族に負担をかけたくない方は、身元保証サービス会社の資料請求をして複数社比較をすることから始めてもいいかもしれません。
忙しい日々の中で、自分にできることから始めていけば、自ずと老後の準備が進んでいくことでしょう。
困ったときは専門家に頼む
老後資金、介護施設、葬儀など、老後の準備は検討することがたくさんあります。
困ったときには、専門家に頼んでみましょう。
おすすめなのは「身元保証サービス会社」です。
・病院や老人ホームへの入居時に必要な身元保証
・賃貸物件を借りる際に必要な身元保証
・生活のサポート
・葬儀の手配
・ご逝去後の諸手続き
など、各社それぞれですが老後に必要となる情報について詳しいのが特徴です。
老後にどのようなサービスが必要か1人で悩んでしまう場合は、気軽に相談してみましょう。
まとめ
老後、家族に負担をかけないためにできる対策について解説しました。
老後の生活についての準備は、家族とのコミュニケーションを取りながら進めるのが大切です。
自分にとっても、家族にとっても、無理がない生活を送れるよう意見をしっかり交換していきましょう。
・老後資金
・介護サービス
・葬儀等の手続き
以上のことについて不安を抱いたり、困ってしまったりしたときには、専門家に相談しましょう。
身元保証サービス会社なら、病院や施設の入居に必要な身元保証や生活のサポート、葬儀などの手配や手続きまで相談できます。
各社サービス内容が異なるので、自分と家族にとって使いやすい身元保証サービス会社を探してみてください。
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