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お泊まりデイサービスとは?自宅介護の頼れる味方について解説!
自宅で介護をしている方にとって、介護を誰かに代わってもらうことはなかなか難しいのではないでしょうか。
ご自身の体調がすぐれない時、遠出する時、息抜きに旅行に行きたい時、一晩だけでも代わってもらえたらとても助かります。
通っているデイサービス施設にそのまま宿泊可能な「お泊まりデイサービス」は、比較的予約も取りやすく、自宅介護の助けになるサービスです。
こちらの記事では、
・お泊まりデイサービスとは
・お泊まりデイサービスにかかる費用
・お泊まりデイサービスとショートステイの違い
について解説していきます。
お泊まりデイサービスのメリットデメリット、施設を選ぶ際のポイントにもふれていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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お泊りデイサービスとは
お泊まりデイサービス(通称お泊まりデイ)は、デイサービスをおこなっている施設に、日中の利用からそのまま宿泊できるサービスです。
デイサービスに通っている施設での利用となりますので、お泊まりデイサービスのみの利用はできません。
また、自治体により利用日数に限りがある場合もあります。
必ず事前に確認しましょう。
以前は自治体や事業者のモラルの違いで、サービス内容や管理体制の差がありました。
2015年に厚生労働省がガイドラインを策定したことで差が少なくなり、安心して利用できるようになっています。
お泊りデイサービスの手続き・流れ
お泊まりデイサービスを利用するには、まずデイサービスの利用が必須です。
手続きの流れを説明していきます。
1.市町村の窓口に申請書を出し、要介護の認定を受ける
(申請後に自宅訪問、調査、認定される。申請から認定まで約1か月)
2.ケアマネージャーさん、地域包括支援センターに連絡してケアプランを作成してもらう
3.自分に合ったデイサービスを探す
4.検討したデイサービス事業所に問い合わせや見学を申し込み、決定する
要介護度は医師の意見書をもとに、介護にかかる時間を計算し算出されます。
お泊りデイサービスの費用
お泊まりデイサービスの費用の目安と、内訳について見ていきましょう。
お泊まりデイサービスの利用料
お泊まりデイサービスの利用料は3,000円から5,000円が一般的ですが、事業者によりばらつきがあります。
介護保険事業ではないため、事業者が料金を決められるからです。
お泊まりデイサービスにかかるその他の費用
お泊まりデイサービスにかかる費用は、利用料の他に次のものがあります。
全て自己負担です。
・夕食、朝食代
・おむつ代
・生活用品代
・連泊時の理美容代
・連泊時の洗濯代
施設によりかかる費用に違いがありますので、事前に確認しておきましょう。
お泊まりデイサービスの費用が高額ではない理由
お泊まりデイサービスを利用すると、最低でも前後2日間はデイサービスを利用します。
デイサービスは介護保険事業のため、事業者は利用者負担額の10倍の報酬を受けられ、その利益でお泊まりデイサービスの人件費などをまかなえるのです。
お泊まりデイサービスでは利益が出なくても、デイサービスと合わせてマイナスにならないよう、付加価値として低価格でおこなっている場合が多いのです。
お泊まりデイサービスのメリット
お泊まりデイサービスのメリットについて見ていきましょう。
介護者の負担軽減
ある程度まとまった時間が取れるため休息はもちろんのこと、デイサービスの利用時間のみでは出来なかった用事を済ませる他、小旅行なども可能です。
予約が取りやすい
お泊まりデイサービスは、デイサービスとセットの利用に限られています。
誰でも利用できるわけではありませんので比較的予約が取りやすく、空いていれば急な宿泊にも対応可能です。
慣れている場所に宿泊できる
もともとデイサービスで利用されている施設にそのまま宿泊するため、移動も必要ありません。
慣れない場所での宿泊は、想像以上に大きなストレスになります。
不安を極力減らすことは、利用者にとって大きなメリットです。
家族以外の人との交流が可能
デイサービスの利用でも言えることですが、家族以外の利用者さまと交流する機会が増えます。
積極的な関わりが苦手でも、家族以外の人が居る環境に慣れておくことは大切です。
お泊まりデイサービスのデメリット
お泊まりデイサービスのデメリットについても確認しておきましょう。
プライバシー確保の難しさ
もともと宿泊用の施設ではないため、個室ではなく大部屋をパーテーションで仕切って利用する場合もあります。
どうしても完全個室のようなプライバシーを確保するのは難しいので、どれくらいプライバシーに配慮した対策をしているのか、事前に聞いておくと良いでしょう。
プライバシー確保へ取り組む姿勢も施設選びの判断材料になります。
介護保険非適用
お泊まりデイサービスは、介護保険非適用です。
価格も事業所により差があり、利用すればそれだけ金額の負担は大きくなります。
短期間利用のための制度
制度の目的は、介護者の休息です。
長期にわたって宿泊するような制度ではなく、つなぎ利用として考えておくのが良いでしょう。
長期利用を希望する場合は、早めに他の施設への入居などを検討してみてください。
お泊りデイサービスとデイサービスやショートステイとの違い
お泊まりデイサービスと他のサービスとの違いについて説明します。
デイサービス(通所介護)
デイサービス(通所介護)は日帰りの介護保険適用サービスです。
送迎つきで、医療行為の必要ない要介護認定1から5の方が申し込みの上、利用できます。
【サービス内容】
・送迎
・機能訓練(リハビリではなく身体機能の低下を防ぐためのもの)
・入浴(介助あり)
・レクリエーション
・健康管理(内服管理、口腔ケアなど)
・食事(嚥下機能別に食事の用意あり)
デイサービスを利用している方がそのまま宿泊できるのがお泊まりデイサービスです。
ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)
ショートステイは要支援、要介護認定された方が申し込みにより利用でき、施設に短期間入所して介護サービスを受けるものです。
介護保険が適用され、基本料金は1割から3割の負担です。
サービス内容はほぼお泊まりデイサービスやデイサービスと同様ですが、ケアプランに沿った計画的な利用が基本となるため、お泊まりデイサービスに比べて予約が取りにくい状況です。
また、ショートステイの中でも短期入所療養介護の場合は、リハビリや看護、診察が受けられます。
短期入所生活介護の対象施設
特別養護老人ホーム
ショートステイ専門施設
一部の老人ホーム
短期入所療養介護の対象施設
介護老人保健施設
介護療養型大型施設
お泊まりデイサービスとの違いは、個室の環境が用意しやすいこと、介護保険が適用されること、数が少なく予約が取りにくいことが挙げられます。
お泊りデイサービスを選ぶ際のポイント
デイサービスを選ぶ際には、どのようなところが合っているのか迷ってしまいますね。
何から始めていいか迷った時のために、いくつかポイントをあげておきます。
・インターネットやパンフレットでの情報収集
・利用したことのある方に聞いてみる
・ケアマネージャーさんに希望を伝えて紹介してもらう
・地域包括支援センターの窓口で相談する
紹介してもらっても、必ず申し込まないといけないわけではありません。
比較検討のためには、何件か実際に見学した方が良いでしょう。
利用を始めてから変更するよりは、見学して疑問点や通常の運営状態と雰囲気を確かめておくことが大切です。
利用される方とご家族に相性の良いデイサービス事業所を見つけてください。
まとめ
お泊まりデイサービスは、
日中にデイサービスを利用した方がそのまま宿泊できるサービスで、介護者の負担を減らし、助けになる制度だとおわかりいただけたのではないでしょうか。
介護をしていると急な冠婚葬祭や外出に限らず、時には息抜きも必要になります。
息抜きは決して悪いことではありません。
途中で息切れしてしまいます。
お泊まりデイサービスを利用して、少しでも介護の負担を減らしましょう。
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