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需要の高まりつつある「デジタル墓地」とは? 費用はどのくらいかかるの? メリット・デメリットは?

ここ数年でデジタル墓地への需要が高まっています。インターネット上でいつでもどこでもお墓参りができるため、仕事が忙しくてお墓参りに行けない人や遠方に住んでいてお墓参りが難しいと悩む人々の間で徐々に人気が高まっています。この記事では「デジタル墓地」とは何か、その料金体系、デジタル化することのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

終活のコレカラ 終活ライフケアプランナー

監修井坂 真紀子(いさか まきこ)

施設にご入居をご希望されるお客様には、最適なお住まいをお選びいただけるようご入居までしっかりとサポートいたします。おひとり様やご家族と離れてお暮らしの方、そのご家族様はご不安なお気持ちもあるかと思います。そのお気持ちに寄り添い、ご不安や心配ごとが解消するまで全力でサポートさせていただきます。どんな些細なことでも、まずはご相談ください。

デジタル墓地とは

デジタル墓地とは、実際にお墓参りに行かなくてもバーチャルでお墓参りができるサービスです。お墓参りに関連する問題として、遠方に住んでいて簡単に参拝に来れない、お墓の維持や管理が難しい、高額なお墓を建てることが経済的に困難などが挙げられます。デジタル墓地はこうした問題を解決するために生まれたサービスで、いつでもどこでも参拝することができること、費用が手頃で気軽に始められること、故人との思い出をデジタルデータとして永久に保存できるという特徴があり、新しいお墓の形として注目を集めています。

デジタル墓地の種類

デジタル墓地は「単独型ネット墓地」と「依存型ネット墓地」の2種類に分類されます。「単独型ネット墓地」はバーチャルにお墓を持つだけで、実物のお墓は持たないのが特徴です。「依存型ネット墓地」は実物のお墓を持ちつつ、バーチャルにも表示させることでどちらでも参拝できるようにしているのが特徴です。それぞれの詳細な仕様や内容について解説していきます。

単独型ネット墓地

このタイプのデジタル墓地は、バーチャルにお墓を持つだけで、物理的なお墓は持っていないのが特徴です。お墓参りはインターネット上のバーチャル霊園やバーチャル墓地と呼ばれるウェブサイトを通じて行われます。主に遠方に住んでいたり、お墓の維持が難しい場合、または経済的な理由からお墓を建てるのが難しい人々によって利用されます。バーチャルにお墓を持つ利点として、墓標や墓誌などが自由にカスタマイズできること、故人の写真や動画などをインターネット上に保存することができることが挙げられます。

バーチャル墓地

「バーチャル墓地」や「バーチャル霊園」と呼ばれるサービスは、お墓が遠方にあるため参拝する時間が取れない方や海外に転勤してしまった方などにとって、いつでもどんな時でも参拝できる便利なサービスです。また、ペット向けのバーチャル霊園も存在しています。これらのサービスは、故人やペットに対する供養や感謝の気持ちを表現する場所を必要とするニーズに応えており、費用が低額で済むことも魅力の一つです。

依存型ネット墓地

このタイプのデジタル墓地では、実際のお墓を所有しながら、それをバーチャルに表示させることができるのが特徴です。実際のお墓を訪れることもバーチャルでお墓参りを行うこともでき、両方の利点を享受できます。さらに、墓石にネット墓地のQRコードをプリントすることで、訪れた人が読み取り故人の写真や動画などを見ることができるようになります。

QRコード墓地

「QRコード墓地」は墓石にQRコードをプリントすることで、訪れた人がその場でネット墓地にアクセスできるようにした依存型ネット墓地の一種です。お墓参りに来た人がより故人を身近に感じることができるため、イギリスやアメリカで非常に人気のあるサービスとなっています。また、このサービスは新しい墓石だけでなく既存の墓石にも数万円でQRコードを追加することが出来るため、手軽に試せる点も流行の要因となっています。QRコードを通じて感動的なお墓参りの体験を提供することができます。

デジタル墓地の費用相場

デジタル墓地の料金体系は、各サイトによって異なりますが、一般的には実際にお墓を建てる費用に比べてかなり経済的です。通常、初期費用としてはサイトへの登録料、年会費、およびいくつかの手数料がかかります。単独型ネット墓地の場合、これらの費用を合算しても1万円未満の価格設定が一般的で、年会費は2000円〜3000円が相場となっています。
依存型ネット墓地の場合、墓石にQRコードをプリントするために1万円〜2万円ほどの費用が発生することが一般的です。全体的にデジタル墓地は、従来のお墓建立に比べて手軽に利用でき、費用も比較的リーズナブルな選択肢として人気があります。

デジタル墓地のメリット

デジタル墓地の最大のメリットは、お墓参りにかかる時間と労力の削減です。従来のお墓参りでは、仕事が忙しくて帰省する時間が取れない、遠方に住んでいてお墓参りに行くのが難しいなどの問題がありました。しかし、デジタル墓地ではいつでもどこでも参拝が可能なため、まとまった時間が作れない方やお墓から遠方に住んでいるからなどにおすすめです。
さらに、費用が安く済む点も大きなメリットです。実際のお墓建立には数十万円から数百万円かかることがありますが、デジタル墓地では数万円で気軽にネット上で申し込むことができます。この費用の差はデジタル墓地を選択する魅力の一つです。

デジタル墓地のデメリット

デジタル墓地のデメリットは、新しくできたサービスであるため、周囲からの理解を得ることが難しい場合があります。インターネット上でお墓参りを行うことに対して抵抗感を持つ人が身近にいる場合、同意を得ることが難しいかもしれません。
また、デジタル墓地を利用することでお墓参りという非日常的な体験が出来なくなるというのもデメリットと言えます。お墓参りは多くの人にとって故人との大事な瞬間であり、その体験を変えることは一部の人にとっては不満に感じるかもしれません。

その他のデジタル化の例

デジタル化の取り組みは、葬儀や納骨堂などの葬送や追悼の分野においても進んでいます。リモートで葬儀に参加できる「オンライン葬儀」やICカードを使用して参拝が行える「デジタル納骨堂」などがそれに該当します。これらのデジタル化の取り組みは現代のライフスタイルや状況に合わせて新しい選択肢を提供しており、より多くの人が追悼やお参りの機会を持つことができるようになっています。

オンライン葬儀

オンライン葬儀は、遠方に住んでいる親族や友人がリモートで葬儀に参加できるようにするサービスです。インターネットを通じて葬儀の様子やスピーチをリアルタイムで視聴できるため、多くの人に参加の機会を提供することができます。特にコロナ禍のような対面での接触が制限されていた状況下で利用が増えており、新しい葬儀のあり方として注目されています。

デジタル納骨堂

デジタル納骨堂ではICカードやスマートフォンアプリを使用して参拝や納骨を行うことができます。ICカードをかざすことで、故人の情報や納骨場所へアクセスでき、これによりスムーズに参拝や納骨を行えます。これはこれまでの納骨堂のシステムと比べると効率的で訪れる人々にとっても便益のあるアプローチになっています。

まとめ

デジタル化が進んだことで、自宅でお墓参りができるようになりました。故人との思い出もお墓に保存できるため、より身近に感じることができるかもしれません。忙しくて中々お墓参りに行けてなかった人、お墓の維持や管理のことで悩んでいた人が自分のスタイルに合った参拝を考える助けになればと思います。

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監修井坂 真紀子(いさか まきこ)

施設にご入居をご希望されるお客様には、最適なお住まいをお選びいただけるようご入居までしっかりとサポートいたします。おひとり様やご家族と離れてお暮らしの方、そのご家族様はご不安なお気持ちもあるかと思います。そのお気持ちに寄り添い、ご不安や心配ごとが解消するまで全力でサポートさせていただきます。どんな些細なことでも、まずはご相談ください。

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