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永代供養・墓じまいとは何?人には聞きにくい違いや費用などを解説
終活をするうえで、知り合いなどには聞けない・言いにくい内容がある人も多いのではないでしょうか。
境遇や状況によって選択肢も違いますし、終活が一般的になったからこそ「知らないのが恥ずかしくて今さら聞けない」と思ってしまう人もいます。
また、詳しく教えてくれる専門家に聞くことに抵抗を感じる人もいるため、終活が進まない場合があるかもしれません。
そこでこの記事では、混同されやすい「永代供養と墓じまいの違い」を解説していきます。
終活の1つとして墓じまいを検討する人・永代供養を望む人も多いですが、両者の違いや意味を正しく把握して、後悔をしない選択をするのにお役立てください。
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永代供養とは
永代供養とは、遺骨の管理や法要など供養に関すること全てを、寺院や霊園などに任せる供養の形です。
一般的には遺族や親族が行うことを自分で行わず、一任する形になります。
後継者がいないなどの理由から供養を続けることが難しい場合でも、寺院や霊園が遺族の代わりに供養を続けてくれます。
簡単にいえば、無縁墓や無縁仏という悲しい結末を避けることができる唯一の供養の形ともいえるかもしれません。
永代供養にも種類はある!
永代供養といっても埋葬方法には種類があるため、希望に合う形を選ぶことは可能です。
・合同祀墓(他の人と同じ墓石に埋葬)
・個別墓(3年,5年,10年などの一定期間は個別の墓石に埋葬)
・納骨堂(墓石ではなく専用の空間で遺骨を管理)
一般的な埋葬方法だけでもこのような種類があり、最近では墓石に永代供養が付いているタイプのお墓もあります。
ただし、全ての寺院や霊園が複数の埋葬方法に対応しているわけではありませんので、埋葬方法が限定される可能性はあります。
墓じまいとは
墓じまいとは、管理しているお墓を解体・撤去した後で更地の状態に戻し、土地の所有者に返還する行為です。
先祖から受け継いだお墓であっても建っている土地は所有者がいる場合が多く、あくまでも土地を借りているだけに過ぎないため、借りる前の状態に戻す義務があります。
そして墓石の解体・撤去を行う際には、埋葬されている遺骨を取り出したうえで埋葬し直す必要があります。
墓石の建っていた土地に遺骨を埋葬することはできないため、必ず次の埋葬先・埋葬方法を決めておく必要があるため注意してください。
永代供養と墓じまいの違い
永代供養と墓じまいでは言葉の意味・行為に含まれる目的、この2つが大きく異なります。
それぞれ異なる部分を解説していきますので、参考になさってください。
言葉の意味の違い
先ほども触れていますが永代供養は供養の形の1つになり、墓じまいは供養の形を表す言葉ではありません。
墓じまいはあくまでも「改葬」を指し示す言葉になるため、供養とは一切関係がないともいえます。
また、墓じまいと永代供養は深い繋がりがあると思われるかもしれませんが、改葬を行う理由には色々とあるため、墓じまいを行っても永代供養を行うとは限りません。
行為に含まれる目的の違い
墓じまいを行う人の中には、供養を行いやすい環境にするため・古くなった墓石を新しい墓石にするために改葬を行う場合もあります。
供養を寺院や霊園に一任する目的で墓じまいをするのではなく、自分が主体として供養を続けるために必要な改葬をするだけに過ぎません。
例えば、地元にあるお墓は墓じまいを行い、住んでいる近くに新しくお墓を建てるという選択をする人も増えています。
そのため、永代供養は供養を一任することが目的になりますが、墓じまいの場合には全ての人の目的が同じとはいえず、供養を続けることが目的の場合も含まれます。
墓じまい後に永代供養をする方法
後継者の問題などで墓じまい後に永代供養を希望する人も増えているため、具体的な方法をご紹介していきます。
①菩提寺や霊園に相談する
お墓の建っている土地の所有者である菩提寺や霊園に対して、墓じまいを行うことを伝えて、相手の承諾を得ます。
事前に相談をして承諾を得ることで、管理費などの金銭的な部分・依頼する石材店の指定の有無などを確認することができます。
また土地の所有者が永代供養を行っている場合もあるため、それを確認することも可能です。
②墓じまいを依頼する業者を決める
石材店に直接依頼する方法もありますが、墓じまいを行う際には役所への手続きなども必要になるため、墓じまい代行業者に依頼する方がいいかもしれません。
複数の業者から無料見積などをもらい、信頼できる業者に依頼するようにしてください。
③新しい埋葬先を決める
墓じまいを依頼する業者を決めたら、お墓に埋葬されている遺骨の安置先・新しい埋葬先を決めます。
墓じまいを行う際に必要な手続きの中に遺骨の受け入れ先を示す必要があるため、実際に墓じまいを行う前に埋葬先を決めておけば安心です。
また埋葬先を決める際に、永代供養を引き受けてくれる寺院や霊園にお願いする方法もあります。
④墓じまいを行う・遺骨を移動させる
業者・埋葬先などが決定したら、必要な手続きを済ませてから墓じまいを実行します。
墓石の解体を始める前に遺骨を取り出す工程になりますから、その段階で永代供養をお願いした先(寺院や霊園)に遺骨を移動させます。
また業者によっては、遺骨の取り出し&移動も全て代行してくれる場合もあるため、確認してみてください。
そして遺骨を埋葬し直しお墓の建っていた土地を更地に戻せば、墓じまいと永代供養の両方が完了します。
一般的には上記の手順になりますが、墓じまいだけを先に済ませていて「手元供養」を行っている場合には、直接寺院や霊園に永代供養をお願いすることも可能です。
墓じまいと永代供養にかかる費用
墓じまいと永代供養を同時に行う人も多いですが、負担する費用に関しては別々に考える必要があります。
墓じまいの費用は石材店や代行業者・そして菩提寺や霊園に対して支払うことになり、永代供養は寺院や霊園に対して納めるため、一緒に考えると混乱する原因になりかねません。
また個人の状況などによっても費用額はかなり変動しますから、一概に〇〇円と断言するのは難しいのが現実です。
しかし、費用の把握ができないと困る人もいるでしょうから、目安の費用額をご紹介していきます。
墓じまいにかかる費用
一般的に墓じまいの費用は約50万円〜といわれていますが、墓石の大きさや立地条件によって変動するため、総額はかなり幅が生じます。
解体する墓石が大きければ費用は高額になる傾向が強く、反対に標準的な大きさであれば目安の金額程度で収まるかもしれません。
そして閉眼供養などに対するお布施の金額は、寺院や霊園によって費用額の指定がある場合・お付き合いの程度などによって異なる場合もあります。
永代供養にかかる費用
永代供養の費用は1霊につき3万円程度~数百万円と幅があり、埋葬方法で変動します。
納骨堂・合祀墓などに埋葬する場合には費用も安めに設定されている傾向が強く、反対に個別での埋葬を望む場合には、墓石を建てる程度の費用額になるかもしれません。
また、寺院や霊園によっては埋葬方法が選べる・選べないという違いもあり、費用も決められている場合もあります。
墓じまいや永代供養をするメリット
先祖の供養に関係する様々なプレッシャーから解放されるのは、墓じまいや永代供養を行うメリットになります。
お墓の管理を続けたり法要の手配をするのは意外と負担が大きく、年齢を重ねると共に体力的にも厳しくなっていくかもしれません。
しかし墓じまいや永代供養を行えば、
・お墓の管理を続ける必要がない
・法要の手配をしなくて済む
・菩提寺とのお付き合い(檀家)を止めれる
このような状況になる人が多く、プレッシャーを感じないようになります。
墓じまいや永代供養をする際の注意点
プレッシャーから解放されるというメリットはありますが、注意をしないとトラブルに発展する場合もあるため、言動に注意が必要です。
墓じまいや永代供養を行う際に注意すべきことをご紹介していきますので、参考になさってください
親族や関係者に伝える
墓石に埋葬されている故人と縁がある関係者や親族といった人達には、必ず行動を起こす前に伝えておきます。
供養する気持ちを抱いてくれている相手であれば、埋葬先が変わることなどを伝えるのは礼儀であり、人としての道理ともいえます。
そして親族の中にお墓の管理を希望する人が現れる可能性もあるため、それを確認することも大切です。
費用の確認を怠らない
墓じまいを依頼する際・永代供養でお願いする際どちらの場合でも、正確な費用額を確認してから決断をします。
お布施に関しては「お気持ちだけで…」と言われる場合もありますが、それ以外の費用は事前に把握できるはずです。
実際にかかる費用を見積りなどで確認しないと、後から高額請求をする悪質な業者も存在するため、確認は必須になります。
まとめ
永代供養は供養の形の1つであり、寺院や霊園が存続するかぎり永年にわたって供養を一任することができます。
そして墓じまいというのは供養の形ではなく、管理しているお墓を解体・撤去してから更地の状態に戻して土地の所有者に返還する行為です。
墓じまいと永代供養は混同されやすいですが、墓じまいを行っても改葬する人も多いため、同じではありません。
また後継者がいないなどの事情を抱えている場合には、墓じまい後に永代供養を行うことで、様々なプレッシャーから解放されます。
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